義母のNISA相談

先日、義母にNISAについて説明を求められました

テレビやネットなどでNISAが取り上げられるようになり
投資がより身近に感じるようになったからだと思います

今回はその時に説明した内容だったり
おすすめした運用プランなどをご紹介します

しかし、結局のところ
最終的には全部自己責任の投資の世界

必要な情報は提供しますが
ゴリ押しするようなことはありません

このスタンスは身近な誰に対しても同じ
例え親兄弟であっても
嫁さんやその家族であっても

そもそもNISAって?

最初はこの説明から始めることになりました

NISAは株を買うものだと感じていたようです

これは仕方ないことですよね
何せ、テレビなどで組まれる特集はどれも
NISAで投資を始めて大勝ちしている
なんてものばかりですから

それに個別株の信用取引をしている人を連れてきて
NISAについて話をさせていたりもするので
その辺について詳しくなければ誤解します

NISAで買えるものは多岐に渡ります

株はもちろんのこと
債券、不動産、コモディティなど
ある程度の金融商品は買うことができます

その中には配当金があるもの
分配金があるもの、分配金がないもの

しかし結局のところ
長期的に見て値上がりしそうなものを買う
これがNISAにおいての答えだと思っています

この説明の後僕にとって大事な一言を取り付けました

それは投資は結局のところギャンブル
だからこそ負けないように工夫しなきゃいけないし
負けたとしても全部自己責任になる、ということ

なぜNISAに興味を持ったのか

新しいことを始める時に
なぜそれをすると思ったのか
これを把握することは非常に重要です

後々振り返った時に、自分の軸がブレていないか
遠回りをしていないかを確認できるからですね

で、ぶっちゃけNISAに興味を持った理由は
将来に対するお金の不安でした

老後2000万円問題のことも
急に政府がNISAをゴリ押しし出したことも
それぞれに対して不安感があったようです

年金受給者が近くにいることもあり
年々その受給額で暮らしていくのは難しくなっている
ということは、しっかり感じていたようです

となると、全部を制度に頼り切りになるのではなく
自分で準備できるものは自分でしたい

最近投資について頻繁に報道されている
娘の旦那はそこそこ勉強して投資をしている

ちょっと聞いてみてやった方がいいのか判断しよう!
というような流れだったそうです

そこで貯金のリスク、インフレのリスク、円安のリスク
最後に投資のリスクを説明した上で
じゃあ、NISAではどんなものがおすすめなの?

と聞かれたのでやはり

おすすめは結局のところ

やはり僕が勧める投資商品といえば
eMAXIS Slimオールカントリー
これ一択です

実際僕にとってのコア部分でありますし
他人に勧めやすいものの中でも群を抜いています

ただ、これについても欠点はしっかりあります

それは常に成績が最優秀ではないこと
リスク分散している割に下落リスクは高いこと
これらが挙げられます

そこで投資プランを3つ用意しました
最終的に自己責任だと言って
選択肢を一つしか用意していなければ
それはただの誘導ですからね

それぞれのメリットとデメリットを比較して
自分に合うものを選んでもらいました

もちろん僕が全てを知っているわけではないので
もっと良いもの、組み合わせがあったかもしれません

そこについては後々勉強しながら
本人が開拓していければと思っています

3つのプラン

僕に出されたオーダーは
1.夏の間は仕事が忙しいので手間は少なめ
2.できるだけシンプルな設計
3.そこそこ投資の恩恵を受けられること

そこでまず提案したのがもっともシンプルなプランA
そう、お察しの通り、オルカン1本投資です

これが最もシンプルで再現性の高いもの
しかし、本人は年齢によるリスクも感じていました

長期的に15年20年と運用すれば
プラスになるかもしれないけど
そんなに長期間運用できるほど
自分に時間が残されているかも怪しい

確かに安定した収入がある人は
下落局面であったとしても
きちんと投資を続けることはできるでしょう

ですが取り崩し局面と株価下落が重なったら、、、
そこが一つネックになっていたようでした

そこで用意していたのがプランB

オルカン8割、金(ゴールド)2割のスタイル

金利のある世界

金利のある世界では
お金はお金を生み出し続けます

これは言い換えれば
時間が経てば経つほど
お金の価値は減り続けるということ

その反面、金の埋蔵量には限りがあるため
価値は一定
もしくは使用されるほど希少になり
価値はどんどん上がっていきます

減り続けるお金の価値
一定、もしくは増える可能性のある金

多少のリスクは負うものの
株価下落時には反対の動きをすることが多い金

これらを組み合わせて
そこそこ防御力もあるスタイル
これがプランB

ただ金は良くも悪くも自分で増える性質は持っていない
株のように複利で増えるようなことはないということ

金に投資をするということは
値上がりを祈るか
自分が買い続けるか、が必要になります

食いつきが良かったプランC

最後に説明したプランCですが
これについては、今までの二つより
若干手動部分が入り面倒です

が、面倒ではありますが
個人的に好きなプランで
義母に関してもすごく興味がありそうでした

金を絡めたプランBは
生活防衛資金を投資とは別に捻出するということで
結局のところなくなりました

下がったら生活防衛資金の一部で
オルカンを追加購入する方が手間が少ない気がする
ということでした

個人的に投資を長く続けるには
生活防衛資金は必須だと思っているので賛成
金を絡めたプランはなし

ということを踏まえた上でプランC
それがETFを絡めたもの

2ヶ月に1回分配金をもらい
不要なら投資に回し
必要ならそこから使うようにする

この分配金は2ヶ月に1回きちんと
再投資する必要はなく
繁忙期は放っておいて
落ち着いたタイミングで再投資に回します

少し面倒ではありますが
投資をしている実感は得られますし
この分配金が出るタイミングが
年金支給月の反対の月なので
将来的に安定した収入源の一部になるかもしれない

そのETFは
2236 GX配当貴族指数 です

これは米国企業上位500社から、さらに選定され
毎年安定した配当金を出している企業、さらに
毎年増配している企業を集めたものになります

今はまだたったの3円や4円程度の分配金ですが
将来的に増える可能性が高いでしょう

さらに一株あたりの価格も安く
このETFは一株ずつ買うことができる

長期的には投資信託を買った方が
資産の増加という面では間違いないですが

毎月の安心と、将来の安定を考えた時
このETFが出てきました

買うタイミング

じゃあ、そのETFを買うタイミングはいつ?
あまり投資に時間を割きたくないのでは?

という疑問が聞こえてきそうなので解説すると

1.下落時の投資先をオルカンではなく
このETFにすること

2.成長投資枠のオルカンを
このETF購入の原資とすること

3.年に一度証券口座を確認し
積立枠のオルカンの含み益の半分を引き出し
このETFの購入に充てること

3は少し面倒ですが、1と2は比較的わかりやすいと思います

正直3はやらなくても十分だと思いますが
下落局面が来ない限り
このプランは稼働しないので
念の為に入れ込みました

ここまで含めてプランCです

このプランに対してかなり興味を持っていましたが
そもそも投資について免疫がないので
まずはオルカンを積み立てることで
少しずつ投資に触れてもらっています

いきなり全力でやろうとしても
怪我をして辞めては元も子もないです

であれば最初はゆっくり始めて
少しずつ負荷をかけていけば良いと考えます

おわりに

さて、この流れで何より重要なことを言わねばなりません

それは
投資は自己責任です
僕はあなたに対して責任を負いません

参考にしてくれて大丈夫です
取り入れてもらえたら嬉しいです
しかし僕は責任を負いません

責任を負わないから
あなたからお金を徴収するようなことはありません

これはあくまで個人的な意見ですが
NISAや投資に関する本に
著者おすすめ銘柄⚪︎選みたいなものありますよね

あれ、嫌いなんですよね

投資を勉強し始めた頃
なんて親切な著者さんなんだ、と思っていましたが
今となっては無責任だと思っています

本に書いてあることは
良くも悪くも影響力が大きいです

しかも本を出すぐらいですから
元々本人の影響力も大きいでしょう

そんな人が
「おすすめはNTT!なぜなら〜」
みたいな感じで書いておいて、その後下落したら

売らなきゃ大丈夫!
買った株は売らずに持ってろ!

で最終的には
投資は自己責任でお願いします
なんて無責任な人なんだろう、と思います

カイジの利根川は言いました
『金は命より重い!』

そんな命より重いお金を使って本を買って
そこに書いてある銘柄を買って損した人に

「自己責任です」
ではあんまりだと思います

だからこそ僕のブログでは
銘柄の選定理由などは書きますが
絶対大丈夫だから買え、
なんてことは書きません

今回のように聞かれたら答えます

しかし、情報は提示しても
最終的に行動するのは自分ではなく他人
行動を縛ることはやってはいけません

僕の嫁さんについても
最初は投資については興味ありませんでした

僕の家計簿を見て増えてる資産を見たり
今回義母にした説明を横で聞いたり
義母が実際に投資を始める姿を横で見て

最近、ようやく
始めた方が良いのかな
と言っています

僕は強制はしません
責任は取れませんから

強制しません
強制は考える力を奪うから

僕は二度三度死にかけたことがあるので
自分が死んだ後のことを考えることがあります

そんな時に
「あの人が始めろ、って言ったからやってるけど
投資って何をしたら良いんだろう?」
では安心して死ねません

本当に自己責任だというのなら
相手に選択肢を与えたり
考え方は教えたとしても

答えを教えたり
それに誘導するようなことは
あってはいけないと思っています

今回書いた3つのプラン
説明の時に何度も義母には伝えました

株価は下がります
取り崩したい時と被ることもあります
それはまるで運ゲー、ギャンブルです

それを踏まえた上での3つのプラン

攻撃力特化のオルカン1本
防御力を高めた含むゴールド
バランス重視のETF絡み
でした

投資は一時のものではなく
一生を通じて携わっていくものだと思っています

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